今日は脊振ではなく…
久しぶりにくじゅうへ出かけました。
いつものコースですが、長者原からすがもり越え経由で坊がツルにテント泊、翌朝未明から大船山に登り御来光を拝んで、帰りは雨が池経由で長者原。
今回は別のルートも考えていましたが、いつもこのとで1日目は坊がツルに泊まるだけと思ってついつい出発が遅くなってしまって、長者原に着いたのが午前11:30、日没が17:00頃になることを考えると14:30から15:00には坊がツルに着いておきたい…寄り道はできない時間です。(苦笑)
現在長者原からすがもり越えに向かう道は硫黄道路の一部が土砂崩れで流出してしまっているようで平日は通行止めなので、今回はやまなみハイウエイ沿いの遊歩道を大曲登山口まで歩きすがもり越えを目指しました。
遊歩道のまわりもミズナラなど広葉樹の森が広がっていて気持ちよく歩けます。
紅葉もすでに終わっているようですし、ススキの穂も開いてしまっていて、来るのがもう少し早ければ…
まあ、でもその頃は人出もかなりなものでしょうから、紅葉後の平日のくじゅうは静かで落ち着いています。
硫黄道路からすがもり越えまでの谷、北千里浜は火山ガスやら落石やらの危険があり、とくに登山者が少ないときは、妙に緊張します。
硫黄山では大正から昭和にかけて盛んに硫黄の採取が行われていたそうで、硫黄道路はその搬出などに使う作業道路だそうです。
今でも噴煙が上がり硫黄のにおい(火山ガス)が漂っています。
北千里から急な道を下るとしばらくで法華院温泉山荘に到着です。
温泉付きの山小屋で、九州では最も標高の高い場所にある温泉宿とのことです。
木板張りの建物は風情があって、山小屋らしくていいですね。
ここから10分も歩けばテント場である坊がツルキャンプ場に到着です。
平日(木曜日)でもあり登山者は少なかったのですが、テント場には1人の方がいるのみ、最終的にこの日は他に1人来られて、テント3張りのみでした。
本当に静かな坊がツルの夜を味わえました。
前日の夜獅子座流星群のピークとのことで、少しでも流れ星がみられるかと期待していましたが、18:30すぎに北大船の上にそれはそれは明るい満月が登ってきて…
せめて、翌日なら「ほぼ皆既月食」がみられた筈…何でよりによってこのはざまに来てしまったか…(苦笑)
おまけに夜が更けるにつれ放射冷却のせいもあって気温がぐんぐん下がり、午前3時頃にはテントの中でもマイナス3℃!
寒くて眠れないので、3時半頃からごそごそ起き出し、お湯を沸かして熱いお茶とチョコレートでエネルギー補給をして、サブザックを背負いヘッドランプを装着すると大船山麓の森へ突入です。
夏場は真っ暗な森の中も葉っぱは落ちて明るい月が照らしてくれるので、いつもより歩きやすい。
寝不足なのでゆっくりゆっくり歩いて段原では随分明るくはなってきましたがなんとか日の出直前には山頂に到着。
ただ東には低い雲が出ていて7時過ぎになってもお日様は顔を出してくれず7時20分頃やっとお目見えのお日様はただ普通に明るい朝日でした。
それでも日が当たり始めると本当に暖かい。
岩陰で風をよけながら暖かいスープとパンで朝食、最高です…まだ寒いけど。
今回は赤くてまん丸な御来光も雲海もみることができませんでしたが、誰もいない大船山頂からの景色を独り占め。
これはこれで満足です。
坊がツルに下りてくるとテントには日が当たってぽかぽか…
1時間ほど眠って、だらだらとテントを片付け水場で湯を沸かし昼食。
雨ヶ池経由で長者原登山口に下山は15時でした。
後は星生ホテルの露天風呂。
充実の2日間でした。