今回は前回の続きで小動物、昆虫編です。
まずは鳥…
まあ、これは特定外来種なのですが…
昔中国から観賞用に連れてこられ、いわゆる「篭脱け」して山に定着してしまった鳥です。
春先から美しいさえずりが聞けます。
考えてみれば外来種とはいえ彼らには何の罪もありませんよねえ…
もうひとつ鳥です。
小っちゃくてかわいらしいエナガたちがヤマガラたちと一緒に飛んできました。
エナガは尾に特徴があります。
ヤマガラは鳴き声がシジュウカラによく似ています。
山を歩いているとかなり近づいてくることもありますが、ぎぃー、ぎぃーと警戒の声なので、歓迎はされていないようです。
次は昆虫たちです。
アカショウマの葉っぱにフキバッタが止まっていました。
ハネが短くて子供かと思われたりしますが、これが成虫の姿です。
ハネで飛ぶことはできません。
林道でしたが、カワトンボの仲間のミヤマカワトンボがコアカソの葉っぱにとまっていました。
ハネの先の方の黒い帯が特徴的です。
脊振は沢が多いのでカワトンボ類がたくさんいます。
徒然なるままに…
そう、ヒグラシです。
かなかなかなかな…
それにしても木の幹に見事に同化していますね。
稜線のオカトラノオの花や周りの葉っぱにはちょうちょがたくさん来ています。
ゴイシシジミは珍しい蝶ではないようですが、個人的には初めて見ました。
黒い水玉模様が美しいですね。
これも稜線の腐葉土の上を歩いている甲虫が…
オサムシか何かだろうと、よく見てみるとコクワガタのメスが昼間からひとり歩きです。
目がかわいいんですよね。
林道沿いのコナラの幹にカナブンが来ています。
樹液が少しだけ出ていたので、夜になるとカブトムシも来るかも…?
いつもクヌギやコナラの幹をうろうろしているキマワリが葉っぱに乗っておとなしくとまっています。
さて、ここ数週間生息場所を確認していたブチサンショウウオです。
福岡県では準絶滅危惧種とされています。
まだ幼生なので水の中です。
エラにふわふわが出ていてウーパールーパーみたいでかわいいです。
まあ、ウーパールーパーもメキシコサンショウウオという仲間なんですけどね。
源流部近くの沢の川床は風化花崗岩の砂や岩が多いのでこれに合わせた見事な保護色になっています。
上の画像では3匹います。
わかりますか?
こういった今にも消えてしまいそうな生き物たちが細々と生きている脊振山地は、本当に福岡や佐賀の最後に残された自然の宝庫であり最後の砦なので、これをできるだけ長くのこしていきたいものです。