しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

夏の終わりのくじゅうへ

今回は脊振はお休みで、遠征?(そう遠くもない)です。

まあ、くじゅうも地元の山ようなものですが、やはり風景が違うので気持ちが上がります。

ササ原の向こうに星生山

当初の予定では吉部の登山口から坊がツルに向かい、早めにテントを張った上で、白口か少し楽して立中山。

翌朝未明より大船山に登り御来光を…というつもりでしたが、諸事情でいつもの長者原→スガモリ越え→坊がツル(泊)→大船山御来光→雨ヶ池→長者原…というルートになりました。

とりあえず、コースの順番にくじゅうの風景をご紹介します。

 

三俣山西側の斜面

長者原から硫黄道路にあがり、硫黄山の谷からスガモリ越えに登る途中左手を見ると三俣山の斜面が見えます。

ほぼ45度の傾斜と言ってもいいでしょう。

この斜面を登る人はいませんが。

荒涼とした硫黄山

そして反対側は今でも噴煙が上がる硫黄山の風景です。

足下に時々きれいな黄色い石が転がっています。

硫黄です。

もともと、ここは硫黄の採掘場で、車が通れる道路も整備されています。

北千里浜

スガモリを越え少し下ると砂と石ころのこれも荒涼とした北千里浜です。

盆地状になっていて、硫黄山から火山性のガスが流れてくることもあるので、あまりのんびりも歩けません。

ゴリラ岩と大船山

北千里浜の東端は坊がツルへ向かって谷を下って行く道になりますが、その下り口手前の右手に「ゴリラ岩」が見えます。

一番上にボスがいて、その下に何頭かのゴリラが「猿だんご」ならぬゴリラだんごになっているように見えます。

その向こうには大船山の姿が見えてきます。

 

夏休み最後の土日となって、法華院温泉小屋も坊がツルのテント場も大盛況です。

坊がツルのテント場

テント場の夜

坊がツルの夜と言えば降るような星空ですが、日が暮れて空には雲が流れ込んできて、星は全く見えなくなりました。

翌朝早いので早々に寝ることにします。

 

翌朝は3時過ぎに人の声が聞こえはじめ目が覚めます。

外に出て空を見上げると見事な星空です。(写真はありません…)

たくさんの登山者がすでに大船山に向かって登り始めています。

大船山山頂

3時半に出発し暗闇の中約2時間で大船山頂です。

東側は低い位置に雲もありあまりきれいな御来光は拝めませんでしたが、360度雲海と朝焼けとで素晴らしい風景が広がります。

大船山山頂からの御来光

朝日を浴びる九重山塊(白口、稲星、中岳、天狗ヶ城、久住山等)
大船山の影が山麓にかかっています。

阿蘇五岳遠景

由布岳・鶴見岳遠景

北大船と米窪火口跡
以前は左側の平たいところが米窪と思い込んでいましたが、
右側の巨大なくぼみが米窪火口跡です

いつも御来光を拝んだ後はまっすぐ坊がツルに下りていましたが、今回は西側の立中山経由で下りてみようと思います。

分岐はすぐわかったのですが、一旦鞍部に下って、登り始めるとススキとミヤマキリシマが茂る道は所々見えなくなったり、おかしなところに踏み跡があったり…

所々ほぼアセビだけの林やノリウツギだけの林を抜けて、比較的緩やかな斜面を登り、なんとか広々とした山頂に到着しました。

まるで果樹園のようなノリウツギの林

アセビの林の不思議な風景

立中山山頂から中岳、白口岳を望む

鉾立峠から望む三俣山

下りは、西側の鉾立峠から法華院側へ

途中、2箇所白口岳の斜面の崩壊箇所からそのまま流れてきた土石流の跡が残る谷を渡ります。

白口岳北斜面の土石流跡
なかなかの迫力でした

法華院近くの木陰の木道

坊がツルでテントを片付けゆっくりしているといつの間にか昼に…

あとは雨ヶ池経由でゴールの長者原へ向かいます。

雨ヶ池

飯田高原 タデ原の湿原

雨ヶ池からの下りはなんだかだらだらと続いていつもうんざりしてしまいます。

道が平坦になり森を抜けると広々としたタデ原湿原に出ます。

ほっとしますね。

 

今回も虫や花に出会いましたが、長くなるので次の記事(くじゅうで出会ったお友達)でご紹介します。

まずはくじゅうの風景をご紹介しました。

 

2022年8月27日、28日山行

 

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