しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

初秋の金山滝川谷へ

 

滝川谷の沢

台風一過で気温も下がり秋の雰囲気を求めて金山に出かけましたが…

平地で最高気温33~34℃、沢沿いは涼しいけど少し沢を離れると…ほぼ夏。

まあ、それでも山の植物や生き物達は秋モードになりつつあるようです。

 

金山から脊振の間は所々切れてはいるものの、林道ができているのでこのルートも最近は花乱の滝をパスして直接登山口に向かってしまいます。

花乱の滝からのガッタガタの林道を歩くのもなかなかいいんですけどねえ…

 

登山口の急登にとりついて、暫く杉林を歩いて行くと少し大きめの滝が現れます。

なかなかの迫力で毎回写真を撮ってしまいます。

杉林を抜けると大きな滝が迎えてくれます

コース入口の橋

その後、なんとなく雰囲気のある橋を渡るとすぐにスギの巨木が迎えてくれますが、沢沿いに下りてしまうと気付かずに通り過ぎてしまうかも知れません。

大杉

昨年初めてこのスギの木の存在に気付きましたが、何度見ても迫力と趣があって感動します。

 

今日の目的のひとつは、そろそろ開花している筈のアケボノシュスラン。

アケボノシュスラン(ラン科)

株はたくさん見かけますが花が少ない。

…と、やっと見つけた花はまだつぼみでした。

もう1週間くらいかな?

まあ、今年も元気に咲いてくれそうでなにより。

 

ついでに横に咲いていたヤマホトトギス。

ヤマホトトギス(ユリ科ホトトギス属)

週初めに通過した台風11号で降った雨の影響か、今日は沢の水量が少し多いように感じます。

 

沢沿いの道をどんどん登って、数年前の豪雨か台風で土砂が流れ込んでできた沢沿いのギャップにどう見てもミズタビラコの花が咲いています。

ミズタビラコ(ムラサキ科)

ミズタビラコは5月頃が花期なんですが…

同じキュウリグサ属の仲間の花を調べましたが、ほとんど5~6月が花期なのでどれも当てはまりませんし、葉や花穂の様子もミズタビラコで間違いないと思うんですけどねえ…???

こんな小さな草花で狂い咲きってあんまり見ませんけど。

なにか他の花の可能性などご存じの方、教えてください。

 

そのミズタビラコらしき花の横に…

ハシカグサ(アカネ科)

ヤマトウバナかと思ったら、ハシカグサのようです。

これも小さい花ですが、茎が匍匐してどんどん増えていってる感じです。

花は可愛いですね。

 

ミズヒキ(タデ科)

赤いミズヒキがたくさん咲いていたので、玉ぼけ背景でぱちり。

向こうのミズヒキが赤い玉になってきれいかなと思ったけど、玉ぼけをもう少しはっきりさせれば良かったかな。

 

きのこの山発見!

イヌセンボンタケ

明治製菓の工場か?!

てなボケは面白くないですが、ほんと、あの「きのこの山」のようなキノコですね。

調べたらイヌセンボンタケというキノコのようです。

毒は無いけど食べてもおいしくないそうです。

 

これはなんだ?

ゴマノハグサ(ゴマノハグサ科)…かな?

花の感じからセイヨウゴマノハグサによく似ているようですが、そうだとしたらもちろん外来の園芸種のようで、こんな山の中では見かけない筈なんですが。

ゴマノハグサもあまり脊振では見ませんねえ。

 

最後の急登を登り切り山頂から番所跡へ向かうと…

台風の威力

先日の台風の威力でしょう。

すこし朽ちかけていた環境省の案内板が吹き飛んでいました。

 

ツリバナ(ニシキギ科)の実

番所跡付近にツリバナの実が下がっていました。

マユミの実によく似ていますが、マユミは花弁が4枚で、実も四つに割れます。

このツリバナは花弁が5枚なので実も五つに割れます。

普通もっとたくさん実が付くんですけど。

 

山中地蔵方面に下りていくとアキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)が咲いていました。

アキノギンリョウソウ(ツツジ科シャクジョウソウ属)

もちろん春から初夏に咲くギンリョウソウの仲間です。

違いはアキノギンリョウソウは花弁が裂けることと実が液果(普通の果実みたいになる)になることだそうです。

ギンリョウソウの実は蒴果というドライフラワーのような実になって種を飛ばします。

あと、見た目で言うとアキノギンリョウソウは所々枯れたように茶色くなって花が真上を向くものが多いように思います。

ただ、ギンリョウソウも花の終わりになるとまっすぐ上を向いて、茶色くなりますから、これは明確な特徴の違いではないのかも知れませんね。

 

登山道脇に大きなキノコが…

ガンタケ…かなぁ?

キノコはよくわかりません。

ガンタケかなあ…?ってなかんじです。

これもわかる方いらっしゃったら教えてください。

見るからにヤバそうなキノコですね。(笑)

 

あご坂峠に向かう道は背の高いアカガシ等照葉樹の森が続きます。

照葉樹の森の中の縦走路

オクモミジハグマ(キク科モミジハグマ属)

暗い尾根筋にモミジハグマの花が咲いていました。

これも今日の目的第2弾です。

おそらく、オクモミジハグマだと思います。

数年前もう1箇所、もっと見に行きやすいところに見つけたんですが、そこがどこだったか忘れてしまいました。(苦笑)

 

ミヤマウズラもたくさん咲いているかと思ったんですが…全然会えませんでした。

10年ぐらい前には金山の登山道脇にたくさん咲いていたんですが…

ん?盗掘?

あれだけあったんで、盗掘は無いと思いますけどねえ。

 

サラシナショウマも花穂を出してつぼみが付いていますし、今月の末辺りには脊振山地もすっかり秋の山になっていることでしょう。

 

2022年9月10日 山行

 

あ、ついに還暦になりました。(余談)

 

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