もうそろそろかな?
井原山のトリカブトが気になって、また、お気楽コースの水無ルートで井原山へ
前回も紹介した水無谷の石灰岩層の沢です。
これも、新村への分岐にあるカヤの木
不思議な存在感があります。
炭窯跡の石垣の中にかわいらしいキノコが…
調べたけど、似たキノコが多くて諦めました。
アキチョウジの花に前日の雨の水滴が美しい
沢沿いにぽつぽつとレイジンソウの花が咲き始めています。
ほぼ同時季に咲くトリカブトが期待できます。
いつ見てもさわやかで気持ちのいいケヤキの森です。
脊振山系には本当にケヤキがたくさん見られます。
ケヤキの森の手前でなにかゴソゴソと…
ジムグリという蛇のようです。
よく見るとピンクの紋が見えます。
最後の急登を登り切って稜線に出ると、ミツバツツジの木の中に真っ赤な実が
サルトリイバラの実が真っ赤になっています。
その横にも真っ赤な実と葉っぱ…
ニシキギの小さな葉っぱが見事に紅葉していました。
別名コマユミというだけに、実はマユミのような感じですね。
そして、そして、すっかりあきらめていましたが…
まだまだ、頑張って残っていてくれました。
10年ほど前には小さいながらも山頂で沢山見られたセンブリの花。
ここ数年見られなかったので井原山や雷山では絶滅したのかと思っていたら、ササ原の端に一株だけセンブリが咲いていてくれました。
本当にうれしい!
かなり小さな株ですが、この上品な縦じま。
かわいらしくて美しい花です。
もともと、それほど珍しい花ではなかったのですが、今は仲間のアケボノソウより少なくなったように思います。
大切にして、ずっと残していきたいですね。
稜線の縦走路脇にサイヨウシャジンの花も咲いていました。
センブリが他にも咲いていないか探していると…
オオカマキリかな?
土の斜面にゆらゆらと揺れていました。
そんなところで餌が捕まえられるのかなあ…?
山頂から尾根を下ってゆくと、一番早く紅葉するシラキが、もう葉を赤くしています。
まだ、コハウチワカエデもほとんど紅葉していないんですけどねえ…
葉脈の周りには緑色が残っている様子は独特です。
尾根道の途中でウバユリの実が膨らんでいるのを見つけました。
赤くなる前のほおずきのようです。
地味なんですが、シロダモが花をつけています。
シロダモは春先の新芽が花のように目立つので、本当の花は秋に咲くことに、なんとなく驚きます。
崖のような斜面にジンジソウが咲いていました。
下の2枚伸びた花弁が「人」という文字のように見えるので「人字(ジンジ)草」
仲間には5枚の花弁の1枚だけが長く伸びるので「大」の文字に見える「大文字草(ダイモンジソウ)」があります。
そして、今日の目的だった…
トリカブトの花が咲いていました。
以前には尾根の上に咲いていましたが、斜面の崩壊などで、崖の下の方に下りていました。
ここのトリカブトは「タンナトリカブト」のようです。
タンナとは韓国の「耽羅国」のことで、今の済州島です。
井原山のトリカブトは日陰のものが多いので、色が薄いものが多いですね。
一部日なたに咲いているものはきれいな紫色になるものもあります。
次も同じキンポウゲ科のサラシナショウマです。
この花は花序が少し曲がっていますが、まっすぐなものは本当にコップ洗いのように見えます。
今回は、トリカブト目当てでしたが、色々な秋の花に出会えました。
「花の山」と言われる井原山、本当にたくさんの花が咲いています。
2022年10月15日山行