金山の坊主が滝ルートも久しぶりに歩くような気がします。
急登が多いので、最近はなんだか面倒くさくなってしまって…
坊主が滝の脇から坊主小屋経由のルートを登ります。
このルートは稜線に出るまでが、最近踏み跡も薄くなって、少し荒れてきているようです。
滑りやすい沢沿いの岩場を抜けると坊主小屋に出ますが、ここもずいぶん荒れているように感じます。
この小屋は、登山関係のあるグループが管理していたようで、15年くらい前までは頻繁にひとが利用していたようですが、今は窓も割れたままで放置されてしまっています。
もったいないように思いますが、やや湿気の多い場所なので、少し管理を怠るとすぐに自然に帰ってしまいますね。
尾根から斜面をトラバースして沢に出るまでは照葉樹の森が続きます。
登山道沿いに大きなスダジイの木があります。
これは台風で落ちたのか…ドングリの付いた葉っぱ…
脊振ではカシの仲間もいくつか見られますが、よく目立つのは比較的標高の低いところにいるアラカシと稜線付近のアカガシですね。
ところが、秋の落ち葉や、台風跡に意外にウラジロガシがたくさんあることに気付きます。
ウラジロガシは葉の裏が白いのですが、シラカシと区別が付きにくい。
落葉すると、この通り、葉の裏が真っ白になるのですぐにわかります。
今年はドングリも豊作なんでしょうか?
登山道のあちこちにドングリが溜まっています。
日当たりのいい尾根にミヤマウズラが残っていました。
もちろん、花はとっくに終わって、実を付けている状態です。
沢沿いに出ると気持ちのいい落葉広葉樹の森が現れます。
見たところ、この森は主にイヌシデの森になっているようです。
シラカバと同じ(属は違いますが)カバノキ科だからなのか、なんとなく雰囲気のいい森になっています。
この辺りの沢も気持ちがいいですね。
上の尾根に出ると、少し紅葉が始まっていました。(10月終わり時点)
11月に入るとコハウチワカエデもずいぶん色づいているでしょう。
稜線には、ブナの森が広がっています。
もう、少し葉が色づいていますね。
縦走路沿いのササ原にオオマルバテンニンソウ(ツクシミカエリソウ)が咲いていました。
脊振では、沢沿いに群生していることが多く、こんな稜線で見かけることは少し珍しいように思います。
アカガシもドングリをたくさん付けています。
小爪峠の手前(西側)から坊主川の源流部へ下ってゆきます。
このルートは、登山者も少なく、気持ちのいいルートですが、初めてだと道迷いの危険があります。
でも、美しい沢や小滝の続く大好きなコースです。
そろそろ花の季節も終わりに近づき、少し寂しいですね。
これからは、木の葉も落ちて、冬鳥たちの活動が見やすくなるので、楽しみはその辺りでしょうか?
雪はあまり好きではないので…(苦笑)
2022年10月22日山行