九千部山・桜谷のサバノオの花が気になっていたので、少し曇天ではありましたが、出かけてみました。
実は、あとでお話しますが、晴天だった前日は少し体調が思わしくなく、この日になってしまいました。

新しい山頂標が建てられています
桜谷の登山口から少し歩くとツクシヤブウツギがたくさん見られます。



同じ仲間のニシキウツギと同じように1株の木で2色の花が咲きます。
はじめは白い花が咲いて、時間が経つとピンクに変わっていきます。
スイカズラの仲間は花の色が変わっていくものが多いですね。
スイカズラは白から茶色のようなオレンジのような色に変わっていきます。

ミズキももうすぐ花が開きそうです。

旧グリーンピア入口脇の登山口から施設の跡地を抜けて、上の登山口から少し登ると沢を渡ります。


スギ林の道は石畳のようになっていて、昔の山越えの道だったのでしょうか。
小川内の集落から基山方面への道だったのかもしれませんね。
沢の上流にサバノオの花がかろうじて残っていました。


サバノオの実ができています。

この実の形が魚のサバのしっぽに似ているので「サバの尾」という名前になったそうです。
まあ、似てなくもないですか?
発想が自由でいいですね(笑)

ヤマアジサイに小さなつぼみがついていました。

沢を登り詰めて稜線に近づくと、数年前にできた新しい林道を横切ります。
アカガシの森が切り開かれているのがわかります。
林道については、森の管理のため必要な部分もありますし、でも、人工林でない森が切り開かれているのを見ると、微妙な思いが湧いています。
ただ、林道沿いは人工の「ギャップ」になって、たくさんのパイオニア植物や結構面白い植物がみられることがあります。

その人工のギャップにクマイチゴの花が咲いていました。
実の赤いキイチゴです。
黄色い実のモミジイチゴに比べて、ラズベリーのような上品な風味があるような気がします。


林道の周辺には新緑の森が広がっています。
照葉樹のアカガシがメインですが、樹冠がすいていて林床も明るく、シロモジやケクロモジの幼木の若葉で、美しい新緑の森になっています。


アカガシの足元にはギンリョウソウの花が出ています。
見ての通り、葉緑体のない腐生植物で、地中の菌類から養分を得て生きています。
キノコの仲間と間違われて、「ユウレイタケ」という別名もあります。
暗い森の中で、足元に真っ白で不思議な植物をみると、ちょっと不気味に見えるのかもしれませんね。
これでも、ツツジの仲間だそうです。



九千部山の山頂にはたくさんの放送局の施設があり、車道が通っています。
その車道脇の斜面にはたくさんのホウチャクソウが咲いています。


マユミによく似たツリバナが地味で小さな花がついています。
マユミは花弁が4枚、ツリバナは5枚あります。

山頂の広場にはカナクギノキがあって、花をつけていました。
ところで…
この3日ほど前に、ある場所に2年続けて咲いていた花が気になって、あまり人が入らない山に出かけました。
その花は、今年も元気につぼみをつけてくれているのを確認したんですが、歩き始めから、右腕と右のわき下にかゆみが出始めて、汗でかぶれたのかと思っていましたが、下山し始めたころから、小さなぶつぶつが出てきてかゆくてかゆくて我慢できないほどに…

症状からどうやらチャドクガにやられたようです。
チャドクガは、チャノキ等ツバキ科の樹木につくガの仲間で、小さな毛虫がたくさんかたまって、葉っぱの裏についています。
この毛虫の毛に毒があり、風や枝を揺らしたときに周辺に飛び散ってひとの体に刺さります。
毒毛はすごく小さくて、服の繊維の隙間からでも入ってきますので、長袖を着ていても腕や足にも入り込んできます。
翌日皮膚科に行って、ステロイド剤をもらってきたので、この日はかなりかゆみは収まっていましたが、桜谷ルートにはチャノキがたくさんあるので、気になって気になって…
この時季、脊振にはたくさんのヤブツバキやチャノキがありますので、皆さんお気を付けください…まあ、気を付けても気付かないことが多いかと思いますが。
あと、庭にツバキの木がある方もご注意を。
この蛾は何も悪さをしませんが…

エダシャクガの仲間です。
クロマダラエダシャクとかユウマダラエダシャクとか、そのあたりでしょうか?
幼虫がシャクトリムシのガです。
最後に

登山口に咲いていたノイバラの花をどうぞ。
2025年5月11日山行