イベントシーズンの5月は連休後の土日、晴天の日はほとんどイベントばかりで山には入れませんでした。
前回から1ヶ月以上経ってやっといつもの脊振山地へ
寝坊やら体調もいまいちなので、車谷から椎原峠への周回コースを散策してきました。
この時季、林道沿いも色々と面白いものが見られそうなので、椎原峠ルートの入口から林道を経由して車谷へと入ります。
この時季には、林道沿いの日当たりのいい場所にこんな葉っぱを見かけます。


葉の表面がペンキを塗ったように白くなっています。
これ、マタタビの葉っぱなんですね。
遠くから見ると白い花が咲いているように見えます。
白、黄色、赤などの色で花の位置を認識するチョウやハチを呼び寄せるために葉のなかに空気を取り込んで白くに見せているらしい。
何のため?
実はこの葉っぱの下には…

本物の花が咲いているんです。
でも、花は葉の下で遠くからは目立たない。
なので、受粉を手伝ってくれる虫たちが、遠くからでも花が咲いていることがわかるように葉っぱを目立たせているとか…
「花、咲いてマス!」
もちろん、あの猫が大好きな「マタタビ」です。
ウリノキの花も咲いてますねえ

両側に見える白い棒のようなのがつぼみ
棒の表面をくるくるっと巻き上げて、中からおしべが出てきたら「開花」
くるくるっと巻き上がってるのが花弁…いつ見ても面白い花です
沢沿いはまだまだですが、日当たりのいい林道ではヤマアジサイが咲いています。

装飾花が白と青のグラディエーションできれいだったのでパチリ
イチゴもたくさん実をつけていますが、まだ少し酸っぱい

脊振山系では、ナガバモミジイチゴ、ビロードイチゴを多く見かけますが、ここの林道にはクマイチゴが多いですね
ふわふわの葉っぱが気持ちいいヤブムラサキが花をつけています

足下にも色々と咲いています



ふと見ると誰かが葉っぱにいたずらを…?

葉っぱを切り取って、くるくると巻いてぶら下げて…
犯人(?)が奥にぼんやり写っていました
オトシブミという小さな昆虫です

これは主にエゴノキにやってくる「エゴツルクビオトシブミ」
メスがエゴノキの葉っぱに卵を産み付け、その葉っぱを切り取って春巻きのように
くるくる巻いて、卵からかえった幼虫はこの葉っぱを食べて大きくなります
孵化した後のお弁当と卵や幼虫を守るゆりかごをおかあさんが準備しているんですね
種類によってはこのゆりかごを完全に切り離すものもあって、これが「落とし文」のようなので、この名前がついたとか
なかなか粋なネーミング
林道から車谷の登山道に入るとミツバウツギの木をよく見かけます

この種をはじめ見たときは、カエデの仲間かと思いました
そういえば花をまだ見たことがないなあ
トチバニンジンの花ももう少しで咲きそう

トチノキの葉っぱに似ているので「栃葉(トチバ)」にんじん
ウコギの仲間で薬草になるそうです。
沢の源流部にはバイケイソウが咲いていました


株はたくさんあるけど、咲いているのが少ないような
この花は毒です
特に新芽を他の山菜と間違って食べて食中毒になる事故が時々起こりますので要注意です
オオサンショウソウの葉っぱにカメムシ

カメムシっぽくない感じですが、なんとなくゴキブリ感が強い

ジョウカイボンもよく見かけます
カミキリ虫に似てますが、ちょっと違います
毒虫と思われていたようですが、毒もありません
源流部の沢の石の裏にひらひらと水の流れに踊っている物体

多分サンショウウオの卵嚢では?
もう中身(卵)は入っていませんが
稜線に出ると、まだウツギの花も咲いています


ツルアジサイも咲いています


ヤマグワは実がつき始めていますね
黒い実はちょっと見た目がアレですが、甘くておいしい
ヤマツツジも鮮やか


同じツツジの仲間でネジキの花
アセビの花に似ています
虫たちも元気ですね




アサヒナカワトンボは、沢沿いでよく見かけますが、この日は稜線にたくさん見かけました
スギ林の中にハナミョウガ

葉っぱをちぎって香りをかぐといい香り
でも、すこしミョウガの香りも
春から夏にかけて山は命にあふれていて、一番楽しい季節です
梅雨の晴れ間を狙って、今年はもっとたくさん山歩きをしたいものです
考えてみれば山歩きを始めて10年くらいは、ほぼ毎週どこかに出かけていたような
では、また次回
2026年6月12日山行
ふくおか森林インストラクター会 | ふくおか森林インストラクター会は自然や森林の大切さを伝える活動をしています。














































































































