今回は、脊振ではありません。
四王寺山のワンヘルスガイドをやるのにこの山域のことを知っておきたいので、管理センターを起点に稜線を1周してみることにしました。
ワンヘルスコースのスタートは漏刻の池からです。
この池は、人口の池ですが、写真右に移っている構築物は、日本ではじめてつくられた水時計(漏刻)を再現したものです。
初めての漏刻は天智天皇がつくらせいたもので、これに合わせて鼓や鉦で時を知らせたということです。
この時期は、いろいろな植物の冬芽がみられます。
コブシはふかふかの毛皮で 冬の寒さから冬芽を守っています。
トチノキの冬芽は、写真ではわかりませんが、さわるとべたべたします。
これは樹液で、冬芽の隙間などをふさぎ、寒さから冬芽を守るそうです。
焼米ヶ原に出ると南側の景色が開けて、筑後平野が見渡せます。
焼米ヶ原から西側を見ると、土塁の外側が切れ落ちていて、城壁らしさが見られます。
日当たりのいい稜線付近にはヤシャブシの木がたくさん見られます。
この時期はほとんど草花は見られませんが、1月の四王寺ではセリバオウレンが咲き始めています。
山域東側のピーク、大原山(354m)の山頂です。
四王寺山は北側が開いたいわゆる「馬蹄形」の稜線で、北側の谷には石垣を築いて城壁が1周しています。
その石垣の一部が小石垣、百閒石垣として残っています。
登り返して最高峰大城山の山頂付近に毘沙門天(毘沙門堂)があります。
写真中央付近に斜めに直線的にみられる木立が水城跡です。
高速道路に分断されていますが、昔は向こう側の山裾まで堤が連なっていました。
稜線の森の中でヤマガラがさえずっていました。
四王寺山の東側の稜線は、少し三郡の縦走路(三郡山から砥石山付近)の雰囲気があって気持ちのいい道でした。
三郡縦走よりはずーっと楽に歩けますので、ぜひ一度歩いてみてください。
今回左回りに歩きましたが、管理センター起点で、増長天付近から時計回りに回るのが
楽でいいかもしれません。
2023年1月9日山行