しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

コケイランとコケイランモドキ・・その他いろいろ

雨も続いて山に行けないし…

前回の記事で、コケイランと紹介していましたが、違っていましたので、少し整理を

コケイランモドキ(ラン科)

前回「コケイラン」と紹介した上の画像の花、少し貧弱だなとは思っていたんですが、まあ、花期もずいぶん遅いし…なんて感じで、疑ってもいなかったんですが、色々調べてみると「コケイランモドキ」という花のようです。

 

下の画像を見てください。

同じく脊振山地で撮影したものです。

コケイラン(ラン科)

これは、コケイラン。

まず、違いのひとつは、見た目ですね。

コケイランに比べて「モドキ」の方は、かなり貧弱ですね。

花はコケイランの方が少し大きめで、花の数もコケイランの方が少し多めです。

コケイラン(ラン科)

コケイランモドキ(ラン科)

細かく見ていくと、3枚の萼片の形もコケイランは細く伸びる感じで色も黄色、「モドキ」はかなりちっちゃくてやや茶色い感じですね。

あと、唇弁(一番下の花弁)も、コケイランの方が少し長くて切れ込みが多いですね。

それから、花期が全然違います。

コケイランは5月、コケイランモドキは6~7月で、1か月程度違います。

撮影した時も、なんか違うなとは思って、図鑑を確認したんですが、「コケイランモドキ」が全く頭になかったので、そのまま、「コケイラン」としてご紹介してしまいました。

すみませんでした。

 

さて、コケイランモドキの話はこれくらいにして、ついでに…

同じラン科の地味な花を

オオバノトンボソウ(ラン科)

これは、四王寺山で咲いていた、オオバノトンボソウです。

面白い花ですね。

脊振では、同じラン科ツレサギソウ属で、ジンバイソウを見ることができますが、トンボソウには出会ってないですねえ。

 

つぎも四王寺山のコキンバイザサです。

コキンバイザサ(キンバイザサ科)

ササのような葉っぱの根元あたりに毛の生えた黄色い花を咲かせます。

 

その近くで、一生懸命枝のふりをしているヤツがいます。

シャクトリムシ(シャクガの仲間の幼虫)

いわゆる「シャクトリムシ」です。

シャクガと呼ばれるガの仲間の幼虫です。

どちらかというと、成虫の「シャクガ」という名前は幼虫がシャクトリムシなので、こっちからついた名前のようです。

幼虫のミノムシから名前が付いた「ミノガ」と一緒ですね。

 

ヒメジョオンの花に小さなちょうちょがたくさん…

ヤマトシジミ♀

ヤマトシジミ♂

ヤマトシジミは、よく見るシジミチョウの仲間ですね。

シジミの味噌汁の「シジミ」も「ヤマトシジミ」という名前ですね。

 

ベニシジミも小さな蝶ですが、よく見ると美しい蝶です。

ベニシジミ

マメコガネ

マメコガネも沢山見かけます。

この時季は交尾中のが多いです。

お邪魔しました。

 

ここのところ、雨が多くて山に出かけていないので、ちょっと前の画像を見ていただきました。

天気予報では、来週末には梅雨明けしそうな雰囲気です。

暑くなるなあ…

 

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