しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

梅雨の花いろいろ

ちょっと、秘密の森?(笑)に出かけて、この梅雨の時期に咲いている花に会ってきました。

まずは、代表格のアジサイ…ヤマアジサイです。

梅雨です、アジサイの季節

ヤマアジサイ(アジサイ科)の花

ヤマアジサイは、装飾花がきれいな青に染まっています。

他に、梅雨の花、アジサイ科2種を

ツルアジサイ(アジサイ科)

イワガラミ(アジサイ科)

ツルアジサイとイワガラミは、よく似た花です。

はっきり違うのは装飾花の形。

ツルアジサイは4枚の花弁のような装飾花、イワガラミは1枚だけぴらっとついてます。

葉のギザギザ(鋸歯)も、ツルアジサイは細かいギザギザ、イワガラミはかなり大きめのギザギザです。

 

次は、シソ科

ヤマトウバナ(シソ科)

ヤマトウバナは、沢沿いの湿ったところにひっそりと咲いています。

(※当初「イヌトウバナ」と表示していましたが、誤りでしたので、訂正しています)

 

同じシソ科のウツボグサ

ウツボグサ(シソ科)

林道の日なたに群生しています。

花の形が弓矢の矢を入れる「靭(ウツボ)」に似ているからウツボグサ。

 

トラのしっぽ…

オカトラノオ(サクラソウ科)

この花も時季ですね。

「虎の尾」の名前にふさわしい形の花です。

晴れた日はタテハチョウの仲間がたくさんやってきます。

「トラノオ」の名前が付く花には、サクラソウ科とタデ科があります。

イブキトラノオ、ハルトラノオなんかはタデ科ですね。

 

この花を見ると山深い場所に来たなと感じます。

バイケイソウ(シュロソウ科)

花が梅、葉がケイランに似ているので梅恵草

新芽が山菜(オオバギボウシやギョウジャニンニク等)と間違われることが多いのですが、強力な毒があります。

時々誤食して中毒を起こす人がいますので、ご注意を。

そういえば、先日マムシグサの実をイチゴと間違えて食べてひどい目にあった中学生がいたようです。

山のものを雰囲気だけで口に入れるのはやめましょう。

 

こちらは生薬として利用されます。

トチバニンジン(ウコギ科)

健胃、解熱や育毛剤としても使われるとか…

少し花が咲き始めていますね。

 

アセビのような花が鈴なり

ネジキ(ツツジ科)

ネジキの花です。

もう縦走路にたくさん花が落ちています。

 

ついでに…というとかわいそうですが、

ネズミモチ(モクセイ科)

ネズミモチの木も沢山の花をつけています。

 

最近あまり盗掘の対象にはなっていないようですが…

コケイラン(ラン科)→コケイランモドキ

やはり、数は減っていますね。

野生のランは育てるのが難しいので、業者による盗掘が多いともいわれています。

(※これも、すこし誤りがありますので、7月8日の記事に詳細を記載しました。)

 

ウリノキの花も、もう終わりそうです、

ウリノキ(ウリノキ科)

 

スギ林の道に花が落ちているのを見て気が付きます。

テイカカズラ(キョウチクトウ科)

テイカカズラの花です。

藤原定家に由来する名前の花です。

 

今日は、盗掘の恐れがあるランの花があるので、場所は秘密にしておきます。

 

2023年6月24日山行

 

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