しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

叶岳から高祖山へ

まだまだ寒いので、早めの花を求めて、低山を歩いてきました。

福岡市西区の今宿野外活動センターから、叶岳、高地山、高祖山のミニ縦走コースです。

 

叶岳山頂の叶嶽神社

叶岳登山口からたくさんの鳥居が続きます。

まずは、叶岳を目指します。

叶岳は、山頂には、本地将軍地蔵を祭る「叶嶽神社」があり、登山道はたくさんの鳥居が並ぶ参道となっています。

 

登山道の周りにはヒノキの林が広がっています

 

春も近づいて、木々の花芽や冬芽が膨らみ始めていますね。

ホオノキ(モクレン科)の冬芽

タブノキ(クスノキ科)の花芽

 

山頂の神社の下に福岡市内方面に開けた展望所があります。

展望所から福岡平野を望む

少し南側に目を向けると早良平野が広がっています
正面は油山

いつもは、早良平野側から見上げている飯盛山の後頭部が見えています。

飯盛山の後頭部(奥は油山)

脊振山遠景(山頂付近は少し白くなっています)

叶岳から南東に脊振山をみると、昨日の雨が雪になったのか、山頂付近には白い色が見えます。

 

こちらは低山、縦走路では、シキミの花があちこちに咲き誇っていました。

シキミ(マツブサ科)の花

ヒサカキ(サカキ科)の花

ヒサカキの花の香…ガスのにおい…

 

叶岳から高地山への縦走路では、落葉樹、常緑樹、色々な樹木や、春から秋には、草花もたくさん。

途中にはベンチも置かれていて、展望所も点在しているので、景色を楽しみながら、ゆっくり山歩きができます。

 

高地山を過ぎると、ぐーっと高度を下げて、鞍部から縦走路を高祖山へ。

高祖山への縦走路

 

ヒノキやスギの林の中の縦走路を1時間ほど進むと、高祖山山頂です。

高祖山山頂下の森

山頂下の森は良い雰囲気。

高祖山山頂は山城址

山頂標付近には大きなスダジイ(ブナ科)に木があります

 高祖山山頂付近には、戦国時代には、糸島を支配していた原田氏の居城「高祖城」があったとのことで、平坦な広場になっています。

 すぐ北側には平安時代に築かれた怡土城があり、この遺構を利用して築城されたといわれていて、この山頂から、怡土城の望楼跡へも山道が続いています。

 山頂は照葉樹の森になっていますが、西と北には、博多湾や糸島平野の眺望が。 

高祖山から糸島平野と糸島富士(可也山)を望む

高祖山から博多湾を望む(能古島、志賀島)

 

高祖山山頂から、登山口の今宿野外活動センターへ、鉢伏山観音経由で下ります。

 

下山路で大きなスダジイの木に出会いました。

立派!

スダジイ(ブナ科)の大木

 

これは、想定内かな?

沢沿いにサツマイナモリの花が咲いていました。

サツマイナモリ(アカネ科)の花

エナガ

野外活動センターへ下りる森の中で、エナガやヤマガラが飛び回っていて、今回は、エナガちゃんが姿を見せてくれました。

 

今日はちょっと気温が低めで、北風も強かったですが、風が当たらない、日の当たる場所では春の雰囲気です。

これから、3月頃までは、海辺の低山をそぞろ歩くのもいいですね。

 

2024年2月24日山行

 

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