しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

春の花(井原山・九千部山)

更新がすっかり遅くなってしまいました。

先週は、金曜日、日曜日で、井原山と九千部山に出かけてきたので、お花の写真を一気にご紹介します。

 

水無谷ではニリンソウが終わりかけて、イチリンソウが花盛りのようです。

イチリンソウ(キンポウゲ科)

ニリンソウ、イチリンソウって、少し花期がずれているんですね。

これ、今まで気づかなかった…

ニリンソウ(キンポウゲ科)
もちろん、まだ咲いてます

ラショウモンカズラが咲き始めていました。

ラショウモンカズラ(シソ科)

羅生門で切り落とされた鬼女の腕に見立ててつけられた名前とか…

なんともねえ…

 

コンロンソウは、今週くらいが最盛期でしょうか?

コンロンソウ(アブラナ科)

この株は、花弁に切れ込みがありますねえ。

切れ込みがないものが多いかと思いますが…

 

これは、とても小さな花です。

ヒメナベワリ(ビャクブ科)

普通に歩いていたらほぼ100%見落としますね。

ヒメナベワリ。

ナベワリソウは、葉っぱをなめると、舌が割れるほど苦い(毒がある)ので「舐め割り」→「ナベワリ」になったそうです。

なんか、無理やり感が否めませんが、植物の名前って微妙にモヤっとするものが多いですね(苦笑)

 

ケヤキの根っこが地上に露出したところから、新芽が芽吹いていました。

ケヤキ(ニレ科)の芽吹き

 

さて、次は九千部に移動します。

アケビ3兄弟…

アケビ(アケビ科)…五葉アケビ

ミツバアケビ(アケビ科)

ムベ(アケビ科)

三つともアケビの仲間ですが、ムベだけかなり違いますね。

どれも秋においしい実をつけます。

 

かろうじてサバノオの花が残っていました。

サバノオ(キンポウゲ科)の花と種(左)

花のあとのこの種(実)の形が、サバの尾っぽに似ている(?)からサバノオ…

なんかモヤっとしますね…(笑)

 

ホウチャクソウ(イヌサフラン科)

ホウチャクソウも咲き始めています。

20年位前に使われていた分類法(エングラー?)ではユリ科だったんですが、最近はゲノム解析をもとに分類された方法を使っているらしく…イヌサフラン?なんやそれ?…って感じです。

ユリ科の方がしっくりきますが…

 

ミツバツツジも咲き始めています。

コバノミツバツツジ(ツツジ科)

これは、すこし変わった形の花です。

ムラサキサギゴケ(ハエドクソウ科)

登山口付近とか、山の中の田んぼのあぜとかでも見かけますね。

 

キランソウ(シソ科)

 

照葉樹の根っこにギンリョウソウが顔を出していました。

ギンリョウソウ(ツツジ科)のお目覚め

なんかの卵かと思いますね。

 

 

ハイノキ(ハイノキ科)のつぼみ

コナラ(ブナ科)の花穂(雄花)

スミレを2種類

フモトスミレ(スミレ科)

アリアケスミレ(スミレ)…多分

このアリアケスミレらしきスミレは花の色が面白いですね。

 

九千部山の桜谷は昨年ずっと工事で通行止めだったようですが、稜線付近に新しい林道ができていました。

前からあった林道が途中で止まっていたので、先まで伸ばしたんでしょう。

必要な林道なんでしょうか、この辺りは美しい照葉樹林が広がっていたのでなんだか心が痛みますね。

新しい林道

林道を渡ってもう少し登ると、美しい落葉樹林がまだ残っています。

稜線の落葉樹林

今週はガイドやら、昼飲み会やらでしっかり山歩きはできません。

また来週~

 

2023年4月14日、16日山行

 

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