しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

花の山・春の井原山

この春から始まるNHKの朝の連続ドラマは「らんまん」

植物学者・牧野富太郎をモデルとした物語です。

色々な植物にまつわる話もあるかもしれませんね。

井原山山頂

井原山は「花の山」と言われるほど、春からは色々な花が見られます。

水無谷から山頂へ歩いてきました。(いつものお気楽コースですが…)

コクサギ(ミカン科)の花

春の水無谷では、さわやかな香りに包まれています。

沢沿いにたくさんのコクサギが…

花は地味ですが、やわらかい柑橘系の香り。

深呼吸したくなります。

 

鳥たちも春を告げています。

沢に住むミソサザイのにぎやかなさえずりも春そのもの、という感じです。

ミソサザイ

沢沿いで、色々な花がみられます。

ユリワサビ(アブラナ科)

そして、ニリンソウはあちこちで清楚な姿を見せてくれます。

ニリンソウ(キンポウゲ科)

イチリンソウも

イチリンソウ(キンポウゲ科)
イチリンソウ(右)とニリンソウ(左)
花の大きさと、葉っぱの形は明らかに違いますね

 

ヤマエンゴサク(ケシ科ケマン属)

ジロボウエンゴサク(ケシ科ケマン属)

エンゴサク…変わった名前ですね。

やや大振りで青色が強い花がヤマエンゴサク。

小ぶりで赤紫系の花はジロボウエンゴサク。

花のすぐ下の苞(苞葉)の櫛状の切れ込みの有無で区別できます。

 

ネコノメソウ達も…

コガネネコノメソウ(ユキノシタ科)

シロバナネコノメソウ(ユキノシタ科)

ネコノメソウの種が…「猫の目」になっています

この時季人気の小さな花です。

トウゴクサバノオ(キンポウゲ科)

 

花ではありませんが、葉っぱを筒状に切り取って、その中に卵を産み付ける虫…オトシブミの仲間らしき虫が…

オトシブミの仲間
…ちょっと正確な名前がわかりませんが

ケヤキの森

ケヤキの森には足元にたくさんのキツネノカミソリの葉が茂って、緑で埋め尽くされています。

 

稜線や尾根筋にも色々な花

ツクシショウジョウバカマ(シュロソウ科)

シロモジ(クスノキ科)の花

スミレたち…(スミレ科)

シハイスミレ

フモトスミレ

シロバナナガバノスミレサイシン

エイザンスミレ

 

春咲きのリンドウです

フデリンドウ(リンドウ科)

よく似た2種…

ニシキゴロモ(シソ科キランソウ属)

キランソウ(シソ科キランソウ属)

キランソウとニシキゴロモはよく似た花です。

脊振のニシキゴロモはシロバナが多いですね。

 

 

ヒトリシズカ(センリョウ科)

ヒトリシズカ…風情のある名前ですが、一人で静かには咲いていません。

数株が固まって咲いていることが多いように思います。

 

これから5月までは春の花の季節。

これからは、菜の花の仲間のコンロンソウ、シソ科のラショウモンカズラ、ラン科の植物も…色々な花が咲き誇ります。

楽しみですね。

 

2023年4月2日山行

 

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