しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

井原山 ダルメキ谷へ

このコースも久しぶりです。

梅雨の晴れ間…というにはいまいちの天気でしたが、暑すぎず、雨にも会わず。

きとく橋の登山口からアンノ滝~瑞梅寺川源流~水無谷~山頂…と変則コースで

井原山頂から雷山方面を望む
ヤマボウシの花が美しい

 

アンノ滝の下の沢は、やっぱり涼しくて気持ちいい

ダルメキ谷の沢

アンノ滝

アンノ滝も今日は水量が多いですね。

 

ウリノキ(ミズキ科)

ウリノキの花があちこちで咲き始めています。

毎年紹介していますが、棒状のつぼみから、くるくるっと花弁が巻き上げられて、中からおしべが出てきます。

葉っぱの形がウリの葉っぱに似てるから「ウリノキ」なのに、脊振山地で見ることができるウリノキは、モミジ葉・・・さて、どうしましょう。

虫たちも元気ですね

カワゲラ

沢沿いのあちらこちらで、カワゲラが見られます。

カワゲラも、色々種類がいますが、同定が難しいので「カワゲラ」ということで。

 

なんとびっくり、林道脇やアンノ滝の下あたりで、もうキツリフネが咲いていました。

キツリフネ(ツリフネソウ科)

キツリフネ、毎年8月の末から秋にかけて咲いているんですけど・・

それはそうと、毎年見ていますが、いつ見ても変わった花ですよねえ。

 

標高低めのところでは、ヤマアジサイも咲き始めています。

ヤマアジサイ(アジサイ科)

サワギクも

サワギク(キク科)

 

コガクウツギ(アジサイ科)

コガクウツギは、比較的花期が長いように思いますが、そろそろ終わりです。

 

サイハイランは、花がほとんど終わっていますが、かろうじてしょぼしょぼのが残っていました。

サイハイラン(ラン科)

これは、「ガ」ではありません、ちょうちょです。

コミスジ

コミスジ。

ラジオで「翅を閉じて止まるのが蝶、広げて止まるのはガ」と堂々と言っていましたが、間違いですね。

チョウとガは、生物学的には区別はないようです。

あえていうと、触角の形の違いだそうです。

 

下の画像、なんだかわかりますか?

ラショウモンカズラ(シソ科)のツル

そう、ラショウモンカズラのツルです。

花期には大きめのカキドオシのようで、「カズラ」の名前が不思議に思いますが、花が終わったあとに、こうやってツル(カズラ)を伸ばすので、ラショウモンカズラです。

 

立ち枯れした木の下の方がボロボロになっていたので、少し掘ってみたら、何やら幼虫が出てきました。

なんの幼虫でしょう?

カミキリムシではなさそう。

カナブンか?コクワガタ?

小さいのでカブトムシではなさそうです。

よく見ると、糞のようなものも混じっています。

 

マタタビの葉っぱにペンキが(笑)

マタタビ(マタタビ科)

まだ、花は咲いていないんですが、花期に葉っぱを白くして、葉の下の小さな花にチョウやハチを呼び寄せるそうです。

 

クマイチゴ、もうすっかり熟して食べごろです。

クマイチゴ(バラ科)の実

クマイチゴの実は少し上品な香りで、ほんと、おいしいイチゴです。

もちろん、2個ほどいただきました。

虫がついていることもあるので、食べるときはよく確認して

 

 

ケヤキの森

稜線に出ると、またまたいろんな花が咲いています。

ヤマツツジ(ツツジ科)

ヤマボウシ(ミズキ科)の花

ネジキ(ツツジ科)のつぼみ

山頂付近では、タテハチョウの仲間が縄張り争いをしています。

アカタテハ

ウラギンヒョウモン

これは、モンシロチョウに似ていますが・・・

スジグロシロチョウ

ちょっとちがう、スジグロシロチョウです。

 

小さな虫たちも

ハイイロビロウドコガネ

ツヤエンマコガネ

ヒメヒゲナガカミキリ

もうこの時季になると、上手にさえずります。

ウグイス

声はよく聞こえるんですが、姿をなかなか見せてくれません。

今日は、ちょうど見える位置で、こちらに気づかずに一生懸命さえずっていたので姿が撮れました。

 

だんだん暑くなってきますね。

梅雨が明けたら、沢の季節です。

その前に九重、いや、もっと遠くの山にも遠征したいのですが・・・

楽しみましょう!

 

2023年6月10日山行

 

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