しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

1年ぶりの九重キャンプ(1日目)

今年は、9月に入っても、なかなか暑さも収まらず、頃合いを見計らっている内に10月になってしまいました。

10月に入っても、週末に天候がいまいちだったりで、もう寒くなる前の最後のチャンスということで、平日(火曜日・水曜日)でしたが、恒例の九重キャンプに出かけました。

坊がつるのススキ原から中岳・白口岳を望む

今回は、牧ノ戸から、星生、久住あたりに登りながら…と思っていましたが、少し準備不足もあって、体力的にも不安があったので、20年ぶりに吉部登山口から坊がつるを目指します。

唯一の急登

登山道の様子は、なんとなくしか覚えてませんでしたが、歩いてみると、とても快適!

1カ所だけ、木の根にすがりながらの急登がありますが、あとは大船林道に出るまで、平坦で気持ちのいい森の遊歩道。

いつもの、すがもり越や雨ヶ池越経由のルートよりはるかに楽なルートです。

 

カツラの巨木

ハリギリの巨木

急登を登り切ると、ミズナラやカツラ等、落葉樹の森の中を快適に歩きます。

途中、カツラやハリギリの立派な巨木も見られます。

カツラは、今ちょうど葉っぱを落としながら、あの、キャラメルのような甘い香りを、森のあちこちに漂わせています。

 

しばらく進むと左手に「暮雨の滝」の表示。

数十メートル下ると、美しい滝が見えてきます。

暮雨(くらぞめ・くれぞめ)の滝

滝の上、奥の方にわずかに紅葉が見えましたが、写真には写りませんでした。

それほど大きくはありませんが、美しい滝です。

この川は鳴子川で、遠く有明海に注ぐ筑後川源流の一つです。

 

滝から登山道に戻ってしばらく歩くと、道沿いにたくさんのトリカブトの花が咲いています。

タンナトリカブト(キンポウゲ科)

調べてみると、ここのトリカブトも、脊振と同じ「タンナトリカブト」のようです。

林床に光が入る落葉広葉樹林のトリカブトは、紫が美しいですね。

 

この付近もシラキを中心に、木々が少しずつ紅葉し始めています。

登山道の紅葉

遊歩道のような登山道

気持ちのいい森を進んでゆくと、やがて、広い大船林道に出ます。

これは、森林の管理はもちろん、法華院山荘への物資の補給にも使われているようです。

ここからは、歩きやすい林道をのんびりと歩いて行くと、坊がつるに着きます。

冒頭のススキの原は、大船林道からの風景ですが、ちょうどススキが見事です。

大船林道から坊がつるを見渡す

坊がつるのテント場から見上げる三俣山

 

坊がつるの木道から、明日の早朝に登る予定の大船山が見えています。

大船山

テントを張って、少し散策しようかと思いましたが、たまには何もせず、のんびりもいいかな…と、しばらくぼーっと過ごしました。

テント場もススキの原

ミヤマキリシマの狂い咲き

リンドウ(リンドウ科)

16:00頃に、ぶらぶらと法華院山荘まで歩き、冷たいビールを買い込んで、おでんを煮込みながら、暗くなる前に食事を終えます。

あとは、付近の小岩の上に登って夕景を、これまたぼーっと眺めながら、焼酎お湯割りで…

 

陽が落ちてしまうと、空には文字通り、降るような星空でした。

坊がつるの星空(東側・北大船の北斜面付近)

ここで、酔いも手伝って、判断力が低下。

星空の写真を撮りまくっていたら、なんと、バッテリー切れ。

もちろん、予備もありましたが、これも✖。

あー、明日の大船山のご来光が…

テンション爆下がり・・・          

                       2日目へ続く

 

2023年10月17日山行

 

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