今回のくじゅう山行で出会った、花、虫、ちょっと小動物もご紹介します。
(くじゅうテント泊山行の風景は前の記事をご覧ください)
まずは硫黄道路下のササ原でトンボに出会いました。
おそらくミヤマサナエかと思います。
クロヒカゲを捕まえてこれから食事というところのようです。
坊がツルにもトンボがいました。
こちらはミヤマアカネのようです。
翅の帯模様と胸部が黄緑色なのが特徴的です。
赤い方がオスです。
飛び方も、すこしおぼつかない感じで4枚の羽根を前後交互に羽ばたいているのがよくわかります。(ま、写真じゃわかりませんが)
坊がツルの大船林道の脇にアケボノソウがたくさん咲いています。
花をきれいに撮ってあげようと思ったんですが、何しろたくさんのアリが…
実はこの花、花弁にある黄色い○が蜜腺になっていて、ここから蜜が出ているのでアリやハエたちがたくさん集まってきます。
上の2枚の内下の写真では、アリたちが黄色い○に寄ってきているのがはっきりわかります。
普通の花はおしべ、めしべの根本付近から蜜を出して虫たちに花粉媒介をさせるのですが、この花はちょっと変わってますね。
アリに受粉の媒介できるのかなあ…
大船山の山頂下の急登にツクシコウモリが咲いていました。
これは脊振では見かけることはありませんが、同じ仲間のモミジガサやコウヤボウキなどに花の雰囲気は似ていますね。(風があったのでかなりぶれてしまいました…(苦笑))
大船山の登山道脇にシモツケも花を咲かせていました。
ママコナは、立中山と雨ヶ池にたくさん咲いていました。
あと、雨ヶ池にマツムシソウが一輪だけ…
紫の花って秋のイメージですね。
9月、10月には草原一面に咲き誇るでしょう。
雨ヶ池から下っていくと登山道脇にオオヤマレンゲの木があります。
花は清楚で気品がありますが、実はやはりモクレン科ですね。
ホオノキの実を小さくしたような、ドラゴンフルーツのような実が付いていました。
飯田高原のタデ原に下りてくると…
この花によく似たオニユリは葉の付け根にむかごが付きますが、コオニユリにはこれがありません。
大きさでは区別できません。
サワギキョウの花は脊振山麓の田んぼで見かけるミゾカクシによく似ているなと思ったら、同じミゾカクシ属でかなり近い仲間でした。
タデ原の湿地ではありませんでしたが、長者原ビジターセンター裏の遊歩道脇に咲いていました。
ところで、今回ひとつちょっとしたエピソードが…
下の写真ぶれぶれですが
夜中にテントの外で風もないのにゴミ袋のガサガサという音が。
外に置いているゴミ袋に鹿でも来たのかと外に出ると何もいない…
これを2、3回繰り返し、ふと見ると小さなネズミが下に置いていたゴミ袋を狙ってチョロチョロッと出てきては、ぴゅーっと逃げていくのを繰り返してました。
可愛いんですが、生態系への影響も考えてゴミの始末はしっかりしないと…反省です。
2022年8月27日、28日山行
ふくおか森林インストラクター会 | ふくおか森林インストラクター会は地域の人々に自然や森林の大切さを伝えています。