しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

ところで「森林インストラクター」って?

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日本森林インストラクター協会のワッペン

このブログのタイトルに「かけだし森林インストラクター」ってありますが、皆さん「森林インストラクター」ってご存じですか?

「森の案内人」という別名があるようですが、森の役割やその保全の大切さ等森の色々なことを主に都市部に住む子供たちや一般の方々に知ってもらうための活動を行う人たちということです。

そのために森林や林業の知識や安全に活動を行う技術を身につける必要があり、(一社)全国森林レクリエーション協会が農水大臣、環境大臣の登録を受けて行う認定試験に合格した人が「森林インストラクター」の称号を名乗れるようになります。

ただ、いわゆる免許試験ではないので、特にこの資格がなければできないという仕事はありません。

 

…詳しくは

一般社団法人全国森林レクリエーション協会 (shinrinreku.jp)

一般社団法人 日本森林インストラクター協会 (shinrin-instructor.org)

 

具体的に何をやっているのか?

資格取得者の中には私のように山歩きや園芸関係の趣味が高じてという人もたくさんいますが、元々役所で林業関連、緑化事業関連の仕事をされていたり、樹木医の方もいます、あと、学校の先生だった方も結構いらっしゃって、植物園で管理やガイドをされたり、子供たちの指導をしたり、著書があったり… 元々そういう関連の仕事についていた方が資格を取って森林インストラクターとして活発に活動されているというパターンが多いように思います。

ただ、この資格だけで食べていけてるという人はほとんどいないようですね。

私は資格取得直後に地元のふくおか森林インストラクター会に入会し活動を始めています。

まだ入会して半年程度で知らないことも多いのですが、この会でも色々な活動がありますが、主に県の教育委員会等との協力で小学校での自然教育を行ったり、一般の方への自然観察会、植樹の指導などを行っています。

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ふくおか会の子供たち向けのイベント実施方法などの研修会
がんばってます



 日本の場合、雨が多く森林が豊かで(国土面積の約70%が森林)、この森林が地球温暖化などを含むいろいろな環境問題に影響を与えていることは確かなので、国として森林の保全をどうするのかが大きな問題となっています。

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井原山麓のスギの人工林

  そして、このことを広く伝えて人々が地球温暖化などの問題に意識を持つようになれば行政や政治においても重要な問題として認識され環境の改善につながっていく、ということがこの資格の大切な目的なのかなと考えています。(うわっ、壮大!(笑))

 私個人としてはまだ昨年の試験で資格を取得したばかりでなにもできないので、手始めに身近な自然を紹介することからはじめて、自然が大切だと言うことを本当の意味でわかっていただけるよう活動をしていこうと思っています。

…って何の決意表明でしょう?(笑)

 

ところで、先ほどこの仕事だけで食べていける人は少ないとは言いましたが、今や環境問題が以前にも増して注目を浴びている時代なので、この先環境ビジネス等の広がりを想像すると色々な可能性を秘めた資格であるとは思います。

私はそんなに大きなことは企んでいませんが、志やアイデアを持った若い人たちには是非勉強して資格を取得してほしいなと思います。

ちなみに、資格の認定を行う「(一社)全国森林レクリエーション協会」の現在の会長はあの三浦雄一郎さんで、合格すると三浦雄一郎さんの名前の入った認定証がもらえます。(余談)

 

ふくおか森林インストラクター会 | ふくおか森林インストラクター会は地域の人々に自然や森林の大切さを伝えています。 (forest-instructor-fukuoka.com)