しろ鹿 脊振の山散歩

かけだし森林インストラクターのぶらぶら山散歩

もうすぐ春

週末から少しずつ暖かくなってきました。

山も春の兆しが出てきているかも…

久しぶりに小爪谷から猟師ヶ岩山~鬼ヶ鼻岩を散策してきました。

鬼ヶ鼻岩から望む脊振山
いつもの場所ですが、いつ来ても感動する場所です(写真ではわかりませんが)

 

林道から登山道に入ってすぐ、もうツクシショウジョウバカマが花を咲かせていました。

ちょっと、期待感!

ツクシショウジョウバカマ(シュロソウ科)

ショウジョウバカマの蕾

…と、期待したんですが、稜線沿いの群生地では、まだまだつぼみでした。

 

小爪谷の登山道は、登山者も少なく、少し荒れていますが、美しい沢が続きます。

小爪谷では美しい沢が続きます

スギ林ではときどき上を見上げてみましょう

スギ林を見上げる

まっすぐな幹を見上げると、ちょっと面白い風景が見られます。

 

そこまで来ている春。

芽吹きやつぼみが見られます。

アオキ(アオキ科)の新芽(花の蕾がたくさん)

シロモジ(クスノキ科)の芽
丸い芽は花芽、とんがったのは葉っぱの芽です

タブノキ(クスノキ科)の新芽
赤くてよく目立つ芽ですね

ツクシシャクナゲ(ツツジ科)の花芽

今年、猟師ヶ岩付近のシャクナゲはあまり期待できませんね。

花芽がついているのは数株でほとんどは、下の写真のような感じです。

猟師ヶ岩のシャクナゲの群落

この時期は、マンサクの花も気になります。

マンサク(マンサク科)の蕾

猟師ヶ岩の稜線、東端の岩場では、目の前にマンサクが咲きます。

ここはまだつぼみでした。

 

鬼ヶ鼻岩の分岐まで下ってくると少しですが、咲いていました。

マンサク(マンサク科)の花

マンサクの花は、花弁が錦糸たまごのようで、面白いですね。

昨年はマンサクの花も寂しかったのですが、今年はどうでしょう?

10年以上前はもっと派手に咲いていたように思いますが…

 

ところで、このルートの稜線は、結構迫力のある痩せ尾根が続くので、山深い雰囲気を味わえます。

猟師ヶ岩と鬼ヶ鼻岩の間の痩せ尾根

椎原ルートにはメタセコイアの森があります。

メタセコイア(スギ科またはヒノキ科)の森

メタセコイアは、生きた化石ともいわれる樹木で、すでに絶滅したといわれていましたが、1946年に中国で発見されたということです。

ここのメタセコイアは、もちろん植林されているのですが、ぼこぼこした幹の形状などを見ると材として使いにくそうだし、何のために植林したんでしょうね?

まあ、落葉樹なので森の雰囲気はいいですけど。

サイハイラン(ラン科)の実

メタセコイアの森の中でサイハイランを見つけました。

実をつけてます。

葉っぱがぺろっと1枚出ているのでわかります。

 

クヌギの植林

林道沿いの伐採されたスギ林のあとに、クヌギが植林されています。

多分、福岡市水道局の施策かと思いますが、水源の山に少し広葉樹の人工林も増やそうとしているようです。

 

来週からは、気温も20度近くまで上がる予報で、春が近づいてきますね。

命が芽吹く春は楽しみです。

 

2023年3月4日山行

 

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