ここのところ、同窓会やら体調不良やらで思うように山へ出かけることができませんでしたが、やっと、少し余裕ができたので足慣らしに車谷ー鬼ヶ鼻を周回してきました。
山はもう紅葉もほとんど終わっています。
車谷の上の林道より下では、少し紅葉の残りが見られます。
イロハカエデは、おそらく植樹されたものでしょう。
脊振では、コハウチワカエデをよく見かけます。
登山道のカエデの木の下は赤い落ち葉でふかふかになっています。
脊振では、カエデの仲間は、イタヤカエデ、カジカエデ、コミネカエデ、ウリハダカエデ、ウリカエデ、チドリノキあたりがよく見られます。
今年は、秋になっての冷え込みが今ひとつで、紅葉の色づきもあまりよくないように思います。
大ケヤキの足下も落ち葉でふかふかです。
稜線に出ると、もうすっかり冬枯れの風景ですね。
ミツバツツジ(コバノミツバツツジ)やリョウブ、ネジキ、タンナサワフタギ等の低木の林は葉が落ちで、日差しが入って気持ちよい散歩道になっています。
今日は天気が良くて、金山への山並みもくっきり見えています。
不意に遠くから口笛のような鳴き声が近づいてきます。
ウソです。(本当に)
鳥のウソですよ。
ウソはいつもつがいで飛び回っているようで、オスは鳴き声のみ、メスの方が姿を見せてくれました。
メスは、ノドのあたりのピンク色はなくて、薄い褐色。
かなり地味です。
太宰府天満宮の「ウソ替え神事」に使われる「木ウソ」は、この鳥の姿を木片に彫り込んだものです。
ヤマガラ、シジュウカラ、エナガもわちゃわちゃと飛んでいました。
冬は赤い実が目立ちますね。
実が4つに割れるのは、マユミ、同じ仲間のツリバナは5つに割れます。
ソヨゴの実は長い柄が特徴ですね。
足下にはツルリンドウの実が…
ツルリンドウは、実になってもしばらく実のまわりに花びらが残りますが、さすがにもう茶色く枯れています。
椎原峠を抜けて、鬼ヶ鼻まで歩いてみました。
お気に入りの鬼ヶ鼻東側の岩の上からは、脊振山の姿もくっきり。
ここから見下ろす谷の風景がすごく雄大で、気持ち良く感じます。
写真ではわかりませんが・・・
直登コースを下るつもりでしたが、上から見るとメタセコイアの森が気になって、椎原峠(西)に戻って、メタセコイアの森を目指して下ります。
メタセコイアも赤く色づいてはいますが、今年は鮮やかさが今ひとつのようでした。
最後に、登山口付近で紫の宝石を見つけたので・・・
ムラサキシキブ(シソ科)の仲間のヤブムラサキです。
紫の実がとても上品できれいです。
葉っぱは落ちていましたが、触るとふかふかで気持ちのいい葉っぱです。
久しぶりにのんびりと脊振の山並みを散歩してきました。
気持ちよかった!!
2023年12月10日山行